絵本「そらまめくんのベッド」について
よく行く室内型子供の遊び場で
娘が「読んで」と選んできた絵本は「そらまめくんのベッド」でした。
ネット上のレビューでは結構高い評価だったりして、私も気になっていた絵本ではありました。
あらすじは、
そらまめくんの宝物は、ふわふわのベッドです。
他の豆の皆は、そらまめくんのベッドをうらやましく思っていますが、
そらまめくんは、自分のベッドを、誰にも使わせようとしません。
そんなある日ベッドが無くなってしまいます。
何日も、何日も探し続けるそらまめくん。
あきらめかけたその時…なんと、うずらがそらまめくんのベッドの上で卵を温めているところを見つけます。
そらまめくんは、しかたなくうずらを見守る事にしました。
しかし、だんだん、卵がどうなるのか、気になってくるそらまめくん。
そんな、ある日… ついに卵が割れて、うずらの赤ちゃんが生まれました!
そらまめくんは大喜びでした。
そらまめくんは、嬉しそうにベッドを持って帰ります。
ベッドが見つかった事を、他の豆の皆も、喜んでくれました。
そらまめくんは、みんなを自分のベッドに招待して、
みんなでふわふわのベッドで、眠たのでした。というお話です。
うーん、思ったのと違って教訓めいていて好きじゃないかも。
対象年齢が3歳くらいだからでしょうか、作者のメッセージがストーリーに直接出てしまっているというか、内容が簡潔すぎるかなと・・。絵本としての面白さに欠けるというか・・・。
絵本を読み聞かせる大人の側からみたら、ついそこに描かれているストーリーの中から子どもたちが何を得るか、大人として何を伝えたいか、というメッセージ性に重点を置きがちです。実際、絵本のレビューなどを読むと「お友達とのモノの貸し借りを学んでほしい」なんてコメントが多く目につきます。
でも、子供ってホントは絵本のメッセージ性なんて全然気にしていなくて、純粋に文章の響きやリズムだったり、絵の世界を楽しんでいるんじゃないかなと思います。それなのに、大人の世界から「子供に何かを学んで貰いたい」なんて子供からしたら「余計なお世話」ではないかと・・・。
もちろん、時にはメッセージ性・教訓を含んだものを選んでもいいと思います。
大人がどんなメッセージを持って絵本を読みかかせを行ったところで、子供はそのメッセージを感じる子もいれば、全く別の部分に楽しみを見出す子もいるでしょう。子供はそれぞれ自由に物語を楽しめばそれでよいのですが、大人の側からの押し付けのような感じになるのは避けたいかなと思います。
という、超個人的な感想でした。