学校のメディアコントロールデー(ノーメディアデー)に参加しません!!
小学校から「メディアコントロールデー」なるもののプリントが配られました。他の学校や自治体では「ノーメディアデー」と呼ばれていたりもするようです。
以下、プリント内容の要約
1、メディアコントロールデーの趣旨
①家庭での過ごし方を見直し、テレビやゲーム等に費やす時間を減らすきっかけしたい。(一概にテレビやゲームの時間を0にすることを目的としているわけではありません)
②メディアに費やしていた時間を、 家庭学習や読書などの有意義な目的に使用し、 学力の向上や読書習慣の形成など、子供達の将来に生きる時間にしていきたい。
③子供達だけに要求するのではなく、 家庭も一緒に取り組むことにより、家庭全体で余暇時間の活用を図る契機としたい。(各学校の職員も一緒に取り組んでいます。)
2、メディアコントロールデーとは
家族が相談して実施日を決め、その日はできるだけメディアに触れている時間を、家庭学習や読書、家族の会話等にあてるようにすること 。
具体的には、
テレビ、ビデオ、ゲーム、メール、インターネット に触れる時間をなくしたり、時間を少なくしたりすることなどです。
3、実施対象者
町内の各小中学校の児童・生徒及び保護者
4、実施日
5月25日~5月31日までの期間の中で家族で相談して決めた一日
5、実施方法
①昨年度と同様にレベル別の目標を設定して行う 。
②別紙「実施計画・報告書」の計画欄に、家族で相談して記入し、事前に学校に報告する。
③予定した日に、家族で協力して「メディアコントロールデー」の取り組みを行う。
④実施後に、実際の実施状況を保護者が報告欄に記入して、学校に報告する 。
⑤各小・中学校ごとの集計結果を一括してまとめ、小・中学校の全保護者あてに知らせる。
というもの。
実施計画書には↓↓のような表になっていて、
レベル1 | テレビ、ビデオ、ゲーム、メール、インターネットの合計時間を2時間以内。 |
レベル2 | テレビ、ビデオ、ゲーム、メール、インターネットの合計時間を1時間以内。 |
レベル3 | ニュース・天気予報以外のメディアの利用時間を30分以内 |
レベル4 | ニュース・天気予報以外はメディアを利用しない。 |
とレベルに分けられています。
各家庭でどのレベルにするか話し合い、〇を付けて一度担任の先生に提出するシステムです。
何も考えなければ、まあ適当に提出すればよいのですが、よく考えてみると謎な部分が多いこの取り組み(プリント)。
まず、メディアコントロールデーの目的や趣旨は何となく理解できますが、「なぜメディアの時間を少なくするのか?」がイマイチ不明確でメディアを少なくする根拠がわからないと思いました。
学習や読書、家族とのふれあいの時間は「保護者がいつもより早く帰宅する」「早起きする」「30分遅寝する」等でも捻出できますよね?
そもそも、何でメディアを少なくする必要があるの?
ここの所がハッキリとしていないと、メディアコントロールをする目的がブレてしまうと思いますし、何のためにやるのか分からない事をやっても全く意味がありません。
一般的に考えると、ゲームやインターネットのし過ぎで目が悪くなる。ゲームやSNSなどを日常生活に支障が出る程に何時間もやり続けてしまう。という話も聞きますので、そう言った意味で、メディアを少なくするという事なのかなあとも想像はできますが・・・。
じゃあ、まあメディアを少なくする根拠はコレでいいとして、実施計画書のレベル1~レベル4のどれかに〇をつけようとしたのですが、
ウチの場合、普段から平日テレビは1時間以内なんですね。
ウチとしては、テレビは子供の楽しみにしている時間でもありますし、テレビ以外の時間は兄弟で遊んだり私と遊んだりして過ごしていますし、1時間が小1にとってべらぼうに長い視聴時間とも思えませんので、「良し」としているのですが、
ここから更にメディアを少なくする必要ってあるんでしょうか?
どこの家庭でも、睡眠や勉強はある程度は子供にやってもらいたいと思っていて、各家庭ごとにメディア利用のルールや時間などが親の許容範囲(親がまあ適切と思う範囲)で決められているのが大多数のように思います。
各家庭でメディアの利用が親の許容範囲内だったら別にいいじゃん。
「ゲーム?SNS?何時間でもどうぞ。」な保護者とか、まったく家庭でのメディアのルールを守れない子供もいるのかもしれません。そう言ったケースに、メディア以外の有意義な時間を考えてもらう機会なのかもしれませんが、少数派なんじゃないでしょうか?そもそも、メディアコントロール以外に問題がありますよね。
適正なメディアの時間は〇〇時間とか決められているわけでもないし、各家庭で適正と思われるレベルに設定してくださいって事だと思うんです。
各家庭の適正なレベルは先に述べたように既に毎日の生活の中でルールや時間が決められて運用されていますから、とりたてて、この取り組みをしなくても良いのではないかと思います。
「メディアをやりすぎてしまう家庭」・「まあまあメディアは適性の範囲内の家庭」どちらもあるわけですから、ざっくりとしたレベル分けではなくもっと各家庭の個別性に合わせた取り組み方法を考えるべきなのではと思いました。(小1と小6でも適正なメディアの時間、適正な勉強時間、適正な余暇時間って違うと思うんですよね。)
ウチは普段から1時間以内だから、実施計画も1時間以内にして学校に提出しました。だって、そこまでメディアを減らす必要がないし・・・。
そしたら、担任の先生のコメントが「少しずつレベルアップしていければいいですね。」だって!!
マジ、意味わっかんねーーー!!!
メディアコントロールデーの趣旨①のところに
『一概にテレビやゲームの時間を0にすることを目的としているわけではありません』となっているのに、レベルアップ=メディアの時間を減らすって事ですよね?
先生方もイマイチこの取り組みの趣旨がわかっていないのでは?(企画者はPTAが主なので先生が分からないのも仕方ないのかもしれませんが・・・。)
そもそも、これからの時代はもっとメディアが溢れ(lotとか)、メディアに触れる機会も多くなることが予測されるわけですから、ただメディアを制限するのではなくメディアをどう付き合っていくかを学ぶべきだと思うんですよね。
そこで思いついたんですけど、メディアの時間を何時間以内とかに制限するのではなく、何か子供自身がやりたいことを設定し目標を決めて、その日は「そのやりたいことに取り組む日」にするのはどうだろう?
やりたいことは、勉強や読書でもいいし、ジョギング等の運動や部活の自主トレでもいい、料理や手芸・木工、親の手伝いでもいいし、兄弟と遊ぶでもいい。何か集中してやりたいことがあれば、おのずとメディアの時間は少なくなってくると思うのだが・・・。
メディア以外の「やりたい事」「好きな事」だからムリがないし、有意義な余暇時間がすごせそう。
詭弁かな・・・・。
「今日はゲームは1時間以内だからその他の時間は本でも読むか・・・。」よりも「今日はあの本とあの本を読みたいからSNSはこの位でやめておくか。」とか「部活の自主トレが終わって少し時間があるからちょっとだけテレビ見るか。」とかの方がより自主的で計画性があり「メディアコントロール」になっていると思うんです。
詭弁かな・・・・。
各学校でそれぞれのやり方があるだろうから、メディアコントロールデーの考え方自体は悪い事ではないと思います。ただ、こういうやり方はチョット違うんじゃないかという個人の感想です。